介護職の魅力とつらい部分

介護の仕事の魅力としてまず言えるのは、感謝の言葉を直接相手から聞けることではないでしょうか。

見えない誰かのために頑張るのではなく、目の前にいる利用者に対してサポートを行うため、利用者やその家族から感謝の言葉を貰うことは珍しいことではありません。この感謝の言葉が大きなモチベーションとなっている介護士は多く、やりがいという意味では大きな魅力を持った職業だといえるでしょう。

また、利用者によっては、日頃のトレーニングや運動レクの効果が出て、日常動作がスムーズになる人もいます。どちらかというとリハビリの分野になりますが、自分が携わった結果を直接目の当たりすれば、大きな喜びを感じられるでしょう。

しかしその反面、働いていてきついと感じる部分もあります。

特に介護の仕事は、身体を使うハードなものが多い割に、満足な給与が得られないと言われています。実際、介護の給与が上がることはそうあることではなく、基本的に自分からキャリアアップを目指さないと待遇は改善しません。

給与をアップさせたいのであれば、いずれかの介護資格を取得したり、過去の経験を活かせる施設へ転職活動を行うなど、積極的に行動することが大切です。またその際、働きながら勉強する時間をいかに捻出するか、仕事で疲れながらもやる気を出すことができるかが、重要なポイントとなるでしょう。

そして、介護現場でのつらい部分として挙げられるのが、介護士に対してきつく当たる利用者の存在です。それだけでなく、利用者の家族が理不尽なことを要求してくるケースも見受けられています。こちらは一生懸命やっているのに、ただ感情的に攻撃をされてしまっては、モチベーションが下がってしまうのも仕方ありません。

こうした事例もあることから、介護は基本的に心身共にタフでないと続けるのが難しい職業だといえます。もし、介護業界に挑戦したいと考えているのであれば、事前に介護のプラスな面とマイナスな面をきちんと理解しておくことが大切です。介護のリアルな内情については、こちらに詳しく書かれていたので目を通しておくといいでしょう。

自分に合う仕事を見つけよう

高齢化が加速している今の時代、介護は身近な課題の一つと言えるでしょう。

実際、介護はすべての人に関わってくることです。近年では、医療技術が発展したことで、寿命がさらに伸びているため、自分が年老いた時に、身近な家族や配偶者の介護をするようなケースもあり得ます。そのような状態になったとき、充実したサポート体制の存在が大きな鍵を握っています

身内の介護を一人ですべてやろうとするのは、非常に大変なことです。そんな時、多くの人の支えになっているのが介護サービスです。

介護業界には、施設への入居者を対象にした仕事だけでなく、利用者の自宅へ訪問して行う訪問介護の仕事も存在します。また、働き方によって仕事内容が変わることも大きな特徴です。もし多くの人と接するのが苦手な人が介護士として働きたいのなら、訪問介護を選んだほうがいいでしょう。

また、全くの介護未経験である場合は、介護職の仕事を理解するために、高齢者施設などでボランティアに行ってみると良いでしょう。普段高齢者と触れる機会が少ない人がボランティアをすれば、新しい気付きがあるかもしれません。また、介護に関するセミナーを見つけて積極的に参加するのも良い手です。

介護職は体力的にも精神的にも大変な仕事だと言われていますが、それだけ頑張ってお世話をしてもらっている利用者や家族からは大いに感謝されます。また、利用者と接することで学ぶ機会も多く、それが仕事のやりがいに結びつくこともあります。

長く働き続けるためには「やりがいがある仕事」という条件は必須項目です。そのため、長く介護の世界で活躍したいのなら、自分の能力をしっかり発揮できる職場を見つけることが重要です。身近な介護士に話を聞いたり、ネットの口コミなどを参考にしたりして、自分に合う現場を探し出しましょう。