介護の仕事の不満を解消するには?

「人の役に立ちたい」といった理想を持って介護職に就く人が多いものですが、現実は甘いものではありません。

基本的に介護施設は賃金が安いケースが多く、待遇面で不満を感じる人は珍しくありません。また、現場では体力を必要とするため、いつまで仕事を続けられるのかという不安も出てきます。こうした状態を少しでも改善したいのなら、キャリアアップを検討してみた方がいいでしょう。

介護士がキャリアアップをする場合、まず初任者研修から実務者研修へと進むのが一般的です。初任者研修と実務者研修は旧制度におけるヘルパー2級・1級に相当するものです。これらをクリアしており、尚かつ3年以上の実務経験があれば、国家資格である介護福祉士試験の受験資格を得ることができます。

もし介護福祉士の資格を取得することができれば、給与が上がることはもちろん、別の施設への転職を考えた際にも有利になります。

さらに上を目指すのであれば、ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格に挑戦してみるといいでしょう。ケアマネージャーは要介護者やその家族からの依頼に基づいて、最適なケアプランの策定を行う仕事です。基本的にデスクワークが多いため、介護現場で経験を積む中で、だんだん体力に限界を感じてきたような人に向いている仕事といえます。

ケアマネージャーの試験を受けるためには国家資格を取得した上で、5年以上かつ日数が900日以上の業務経験が必要です。さらに試験の合格率は10.1%(平成30年度試験)とかなりの難関となっていますが、資格を取得すれば様々なキャリアアップが可能になります。